スイミー

今日
ふとスイミーが浮かんで
ずっと考えていた

スイミーだけ生き残った
きっと孤独で寂しかった
でもいつまでもふさぎ込んで独りぼっちではいなかった

海原でまた新たな出会いと発見に喜んで
隠れて怯えている自分によく似た仲間に出逢うと
出ておいで！一緒に遊ぼう!!


スイミーは泳ぐのが速い
でも小さい
スイミーは泳ぎたい　知りたい　遊びたい
どうすればまた大きな魚にやっつけられなく済むのかな？

考える
考えた

そうだ！大きな魚のフリをしよう!!みんなで
そしてみんなで泳げるようになったとき
僕が目になろう




子供の頃
スイミーは
ヒーローに思えた。

でも
今は
ちょっと違う

スイミーは
どんなに泳ぐのが速くて賢くて勇気があっても
独りきりではこの海原を旅することは
生き残ることは
デキナイ。

スイミーに、夢や希望や目標があるかどうか知らないけど
誰もかれも
独りきりでは生きていけない

スイミーが仲間を連れ出したそのあと
スイミーの代わりに目にならなければいけない赤い魚がいるかもしれない
やっぱり岩陰でイソギンチャクやクラゲと穏やかに過ごしていたいという魚がいるかもしれない


スイミーも
赤い魚の一匹も
イソギンチャクもクラゲも大きな魚も
誰もかれも
どの役割も
スイミーそのものなんだ
スイミーは
ヒーローでもみんなで泳ぐ大きな魚の目でもなんでもない

スイミーは
スイミー
いろ～んなスイミーがいる
ただ
それだけなんだと
思った

何が言いたいかって？

誰もが特別で
誰も特別じゃない

キミとボクは
同じだね
って

もうちょっというと.

キミはボクなんだ。。

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